Kestrel 4300建設用気象トラッカーはコンクリートの塑性収縮によるひび割れを防ぐために施工現場での相対湿度、気温そして風速の要素から、コンクリート表面の蒸発率を簡単に算出し表示することを目的に、NK社と企業の専門家との協同で開発された計測器です。コンクリートの蒸発率を知ることは貴重なコンクリートが塑性収縮によるひび割れを起こさせないために、コンクリート施工のプロにとって重要な工程の一つとなっています。従来は、コンクリート施工の監督者はその施工現場で関連する気象条件を測定したり、天気予報などから情報を得てその値をアメリカコンクリート協会作成のグラフにあてはめて蒸発率を出していました。しかし、この一連の作業はかなり煩雑で時間がかかるために、施工のタイミングを逸したり、精度を欠いたりしていました。
このKestrel 4300では、使用者は単にコンクリートの温度(赤外線放射温度計又はサーミスターのプローブで測定)をKestrel4300にインストールすることにより、そのときの気象条件を測定し、即座に蒸発率を算出することが出来るので、塑性収縮によるひび割れを起こさない適切な時期と条件でコンクリート施工を実施することが出来るようになりました。
建設工事中の記録はソフト付のインターフェース(OPT)により、簡単に記録を作成することが出来ます。1800点保存できる機能を利用して作業が適正な条件の下に遂行されたことを、後からPCに取り出して見たり、解析したり、長時間保存することも出来ます。又、Kestrelのミニ携帯三脚を使うと、ここでの測定条件であるコンクリート表面から50cm上方にKestrel 4300をセットすることが出来ます。
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